シンクライアントとはハードディスクやその他の外部接続機能を持たない端末で、一般的にはネットワークを通じて様々なデータを利用する方式のものです。ハードディスクを持たない為故障がし難い反面、データを保存しておくことが出来ない為ネットワークに接続しないと使用出来ないようになっている物も少なくありません。
大容量のデータを記憶する事の出来る一般的なパソコンとは異なり、データを記憶するサーバーとネットワークを通じて接続し、そのデータを適宜端末上のメモリーにコピーして利用するため、利用が終了したらサーバーに戻すという動作を行う事で本体にそのデータを残さないことから、万が一の際にも安心して使用出来るほか故障などでデータを失うことがないため、ビジネスに於いては広く利用されています。

情報漏えい対策に非常に有効な端末です

シンクライアントの大きな特徴は本体にデータを記憶できない点にあります。本体に記憶しているのは最低限端末を起動するためのプログラムだけで、その他のアプリケーションやデータはサーバーからデータをコピーして利用する上、電源を切るとデータはすべて消去されてしまうため端末には残らないことになります。
これは情報漏えい対策に非常に有効な機能となっています。企業に於ける情報漏えいの原因で最も多いのがパソコンがウィルスなどに感染し内部の情報がアクセスされてしまうことで、このウィルスはハードディスクなどの記憶媒体に格納されパソコンの起動時に実行されることが多いのです。外部記憶を持たないシンクライアントではウィルスに感染する恐れが殆ど無いため、情報が持ち出される危険が有りません。シンクライアントとは情報漏えい対策に非常に有効な端末です。

シンクライアントの方式を理解して最適な利用を行う事が大切です

シンクライアントにはその実現の方法としていくつかの方法が有り、環境に応じて最適な方式を選ぶことが重要となります。最も多いのがネットワークを利用して端末にデータを送信し、端末の中で処理を行う物ですがこの場合には頻繁にデータがネットワークを飛び交う為ネットワークを圧迫する恐れが有り、台数が多い場合には動作が遅くなってしまう恐れが有ります。
また、サーバー内のCPUやメモリ、ハードディスクなどをリモートで動かす方式では画面情報と入力の情報だけがネットワーク上を行き来する為データ量は多くありませんが、操作の途中でネットワークが切断されたり、サーバー内でウィルス感染が起こってしまう危険もあり、サーバーの十分なメンテナンスが必要になります。
シンクライアントとは非常に安全な端末として利用されていますが、その利用法を十分に認識し最適な利用を行う事が大切です。