シンクライアントとは、クライアント端末とサーバー端末がある場合、ユーザー側が利用することになるクライアント端末の機能を最小限にとどめ、サーバー端末でデータ処理を行う仕組みのことを指します。具体的な仕組みとしては、サーバー側で処理した情報を、クライアント側で結果のみを画面に表示するということになります。クライアント側で行うことは、サーバーに対する処理の受け渡しと命令だけのため、クライアント側ではデータの操作や処理が行われませんし、記憶もしません。そのため、クライアント側の端末では、データを保持することもありません。この特徴のため、セキュリティ上の利点が存在すると考えられています。また、クライアント側の端末は低性能のものでいいので、コスト削減につながる可能性があるのも利点です。

コスト面での特徴についての説明

シンクライアントはかつて、コストでのパソコンの運用において注目されていました。サーバーとなる高性能のパソコンを一つに対して、クライアントとなるパソコンを複数運用する形となるので、クライアント端末は低性能の安価なパソコンでも、サーバーの高性能な処理を利用できるということで、複数のパソコンを運用が、低コストで可能になるという点が注目されていました。現在ではパソコンの価格自体がそこまで高価ではなく、低価格でも実用的な性能のパソコンも普及しているので、コスト面でのシンクライアント活用は以前ほど注目されているとは言えません。しかし、タブレットなどの小型端末でも、クライアントとしてサーバーの処理能力を利用できるという点を考えれば、小型かつ安価な端末が増えた現在のほうがより享受しやすい利点であるといえるでしょう。

セキュリティ面での特徴についての説明

現在シンクライアントにおいて注目されていることとしては、セキュリティ上の利点があるといえます。シンクライアントとはサーバーで処理を行うシステムなので、クライアントではデータの処理や保持を行いません。そのため、クライアント端末には、データが残らず、そこから直接データが漏洩するといった事態を防ぐことにつながるのです。サーバーのセキュリティを強固にすることができれば、セキュリティ上の問題を解消することにつながるので、クライアント端末一つ一つに強固なセキュリティを施す必要性がなくなるということになるのです。クライアント端末のセキュリティに関する費用や手間などを抑えることができるので、セキュリティ面での安全性だけでなく、コスト面などでも負担が抑えられる可能性があります。